2009年01月20日
天地人
ここ一週間ほど、大河ドラマ『天地人』の原作を読んでいます。
去年の篤姫の反動もあって、「本当に面白いのか」読み始めのころは懐疑的だったのですが、意外や意外、原作はかなり面白いです。
直江兼続という、Windowsのカナ変換でも一発で出てきてくれないほどのマイナーキャラですが、だからこそ、これまでと違った視点で、織田信長から豊臣秀吉、そして、徳川家康に到る時代を俯瞰することができました。
また、よく、歴史は勝者の歴史であると言いますが、石田光成もその一人だとすると、情にも厚く理知的な人物として描かれており、歴史上の人物に対する見方も変わりますね。
新潟が舞台だけに、新潟についての説明もいろいろと挿入されているのですが、たとえば、
越後の豊かさは、のちの近代になってもつづいていた。 明治13年(1880年)における政府の調査によれば、当時、全国でもっとも人口が多かったのは、新潟県の154万人。東京は第17位の96万人にすぎない。 人口が多いということは、それを支える巨大な経済力が、この地に存在したということである。 明治以降、日本海側の諸地域は近代工業化に取り残され、太平洋側との経済格差が生じていったが、じつはそれ以前は、優良な米作地帯を有する日本海側のほうが、経済的優位に立っていたといえる (※中巻p147より)
らしく、他にも、へえと思わせることをいろいろと取り混ぜていてくれて、非常にいい読後感を得ました。
逆に、ドラマの方は見ないかもしれないのだけれど(笑)、この原作は、大河に足りうる面白さを持っているということは言えそうです。
投稿者 zackie : 2009年01月20日 00:19
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.zackie.biz/blog/mt-tb.cgi/1496
