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2007年08月11日
楽園
『楽園 上下巻』(宮部みゆき 著)
宮部さんの代表作、「模倣犯」に登場したルポライター、前畑滋子が再登場する上下巻の社会派ミステリーです。発売当日(注:その前日まで、4日ほど、毎夜、2件の本屋に足を運び、「まだ置いてないかな」「まだかよ~」ということを繰り返していたので、まさに当日です)、本屋でゲットし、会社の行き帰りとか夜寝る前に読んで、昨日読み終わりました。
点数をつけるとすると、10点中9点くらいでしょう。大好きな人気作家の作品に点数をつけるのはおこがましいと思うのですが、「自分の友達にお勧めする宮部作品は?」と聞かれたときに、自分が参考にする点数といった意味でとらえてもらえるとありがたいかな、と。
登場人物のキャラクターとか、その描写の仕方とか、その部分は、宮部さんらしいところが今回も発揮され、久しぶりになごまされました。1点分はプロットの部分で、「あともう一振り、スパイスが欲しかったかなあ」というところで、9点をつけさせてもらいました。
さて、肝心の中身の話に少し触れてみたいと思います。
(以下、少し内容の話をしたいと思いますので、「ねたばらしするな!」という方は、ここで読むのをやめることをお勧めします。)
今回のお話のテーマは、『家族』なんだと思います。
茜という手に負えない子供を手にかけてしまった親。その茜が家の下に埋められていることを指摘した等と、その親の敏子。また、大企業の会長と、刑務所に収監されるような甥。
そして、滋子と旦那の昭二。
マスな視点から見ると、一つ一つは同じようにカウントされる世帯であるのに、その中身を覗いてみると、月並みな言葉だけど、まあ、こんなにも千差万別なのねと考えさせられました。
好き/嫌いの視点で言うと、僕は、前畑夫婦の関係が一番、自分の理想に近かったかな。
ああいう関係を、対等というのかもしれません。自分は昭二にはなれないなあ、絶対プライドが許さないなあと思いつつ、半分、うらやましいと思いながら見ていました。昭二にとって、滋子は頭の上がらないパートナーなんでしょう。滋子が話の中で、「昭二の顔を見たら、なんだかほっとしてきて」みたいな話をしている場面があったように記憶していますが、夫婦って、家って、全然大層なものではなくて、そういうことを求めて作るものなのかもしれませんね。(見習わなければ。。。)
でも、前畑夫婦は子供に恵まれなかったという視点も忘れてはならないはずで、「お互いでどうにかできる」範囲にとどまっているからこそ、幸せそうに見えたのかもしれません。
僕の叔母だったか、誰かが昔言ってました。
「子供を持つと、こんなにも自分の思うとおりにならないのかって思う」って。
確かに、そうなのかもしれません。
せっかく、20代から30代、お金もある程度稼ぎ始めて、自分の理想とする人生も見えてきて、さあそれに向かって、計画立ててがんばろうと思ったときに、子供という生命体と出会ったとき、その思い通りにならなさ加減って自分にどう映るのだろう。
だからといって、子供が欲しくないわけではなく、でも、一方では、自分の思うとおりに人生のドライブを楽しみたい自分もいて。
そういう葛藤を、きっと結婚した皆さんはされているのかもしれませんね。
(本とは、かなりかけ離れた話に向かいつつありますが。。。苦笑)
あともうちょっと書きたいことがあるんですが、また時間のあるときに。
投稿者 zackie : 2007年08月11日 14:32
From:かわかみ
From:ざっきー
コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりですね。
私の場合、方向性といえるほどの指針があるわけではないような気がしますが、いろいろと考える年になってきたというのは本当だと思いますね。
考えてしまうから、ブログも書くんだろうなあ。
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ざっきーさんの、宮部さんの作品が好きだという想いが伝わってきて、僕も好きな作家がいますので、少し、ハッピーになりました。
夢を追い続けるか、結婚して子どもを育てるという方向に行くか、結構、考えるところです。そういう世代になってしまったこともあるのでしょうが……。