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2007年06月26日

行動ファイナンスっておもろいね

教養学部とかで経済学をかじった人には常識なのかもしれないんですが、『行動ファイナンス』って面白い話がいっぱいありますね。

きっかけは、いつかのNHK「ためしてガッテン」。

脳に待った!衝動買いドキドキ心理学」っていう回がありまして、ここでやっていた実験がすごく面白かったのです。

一つご紹介をしますと・・・

100から2000くらいまでの数字が書かれたルーレットを被験者に回してもらって、数字を一つ決めます。
その数字には特に単位もなく、意味もない数字です。
大きな数字が出た人は、まあ、軽く喜んだりといった様子で。

で、ルーレットをまわしたあと、小部屋に入って、係りの人から銀色のハサミを見せられます。

「さあ、これは、いくらでしょう」

そうすると、不思議なことに、ルーレットで低い数字を引いた人は、
「最近は、100円ショップで結構高そうなものも売っているから、300円くらいじゃないかしら」と口にする一方、大きな数字を引いた人は、「頑丈そうだし、よく切れそうなはさみなんで、2500円くらい」といった発言を。

最終的に集計をすると、ルーレットで低い数字を当てた人は、総じてハサミに低い値段をつけて、逆に高い数字だった人は、ハサミを高く見積もる傾向にあったようで、こういうのを、「アンカリング効果」というらしいです。

この番組は、会社の先輩とも話題になって、Webでいろいろと調べてみた結果、見つけたのがこの本。

『行動経済学入門』は、レビューによると、入門書としては最適な本らしいですが、かなり中身はアカデミックで、結構数式も多い本。まさに教科書といった感じです。

一方、『最強のファイナンス理論』は、需要曲線/供給曲線など、経済の初歩の初歩を聞きかじったことがあれば、簡単に読める本で、この本は今日買ってきました。
帰りの電車の中で読み始めたんですが、面白かったので、家の近くの喫茶店で2時間ほど粘り読了。

まずは、アンカリング効果以外にも、いろんな効果があることがわかりました。

ヒューリスティック(直感的判断が、ミスを導く)、初頭効果(いいことは先に言う、悪いことは後回し)、新近効果(新しい情報ほど重用される)、スキーマ(自分の持っているパターンでものごとを判断しがち)などなど。

行動ファイナンス理論のありがたいところは、言っていることは至極当たり前のことなんだけれども、少しアカデミックな要素があることで、プレゼンや説得のときに、自分の意見に箔がつくということではないかと思っています。本の中でも、行動ファイナンス理論を知ることで、朝会などで話すネタが格段に増えたという話をしていました。そういった、即時的な効果が期待できるのがお得なところなのかなあと思いました。

ちなみに、「パワポの資料が綺麗だと、そこに書かれている内容も正しく見える」というのは、ヒューリスティック(直感的判断)だと思いますが、それは私もよく活用していますね。

あと、気づいたのが、自分は非常に「プロスペクト理論」に沿った人間だということと、効用関数のカーブがなだらかな人間なんだろうなあということ。

プロスペクト理論って、「人間は、利益をなるべく早く確実にしたい一方、損失は先送りにしたい傾向がある」という理論なんですが、まさに自分ですね。振り返れば、いろいろと思い当たる節があります。気をつけなければ。

あと、効用関数の話ですが、この関数は、あるお金を手にしたときの幸せ度合いを表す関数で、基本的には、お金を手にすればするほど幸せ度合いは上がっていくというグラフになります。(やっぱり幸せって、お金で決まりますというのが、経済学の基本的な考え方なんですね。)ただ、その上がり方は人によってまちまちで、直線的に上がっていく人もいれば、少しなだらかなカーブを描く人もいます。直線的に上がる人は、収入が2倍になれば、幸せも2倍になる人。一方、なだらかなカーブを描く人は、収入がある程度行くと、「まあ、この程度の幸せがあればいいや」っていう感じで、傾きが徐々に緩やかになっていく人なんだそうです。

僕は、どちらかというと、なだらかカーブ型のような気がします。
ある程度、普通の幸せが得られれば、それでいいやタイプ。

一方、裏づけがあるわけではないですが、キャリア志向の強い人は、効用関数の傾きが直線的だったりするんですかね。ちょっと興味があるところです。

投稿者 zackie : 2007年06月26日 00:57

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