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2007年04月29日
深追い
『深追い』(横山秀夫 著)
7つの短編、どれも秀逸。
横山ファンに限らず、お勧めの一冊です。
表題作の『深追い』は、交通事故で死んだ男の妻が、実は、秋葉という警察官の元恋人で、職務を逸脱して深追いしていく様が描かれています。
その妻は、夫に持たせていたポケベルに、夫が死んだ後もメッセージを送り続けます。
「キョウハ ギョウザデス」
「コンヤハ オムライスニシマス」
偶然、現場でそのポケベルを拾った秋葉は、女が精神的に病んでいることを心配し、『深追い』しますが、実は、その女は、秋葉が昔好きだったころの女ではなく。。。
昔の恋を追い求めるというようなロマンティックなものではなく、実直であるがゆえに、深追いしてしまった警察官の姿に味わいがあります。
そのほかにも、交通鑑識一筋の世界で生きてきた男が、痴呆症になったあとも、『クローバーグリーンパール』『シャガールブルー』といった塗膜片の色名を口にする『締め出し』という作品や、花を愛する孤独な老人を描いた『人ごと』なんて作品が気に入りました。
※シャガールブルーって、こんな色らしいです。
車ユーザではないんですっかり忘れていましたが、車につける色の名前って、確かに凝った名前が多いですよね。
そういうディテールを大切にしなくちゃ、ミステリーは書けないんだろうなあ。
投稿者 zackie : 2007年04月29日 21:47
From:やんでぃ
From:ざっきー
ポケベルの時代に比べて、携帯電話は便利になったのかもしれないけど、15文字とかの限られた文字数でコミュニケーションしていた時代の方が、もしかしたら、幸せだったのかもしれないと思うよ。
この本を読んで、特にそう思った。
いい時代だったんだろうなあと思った。
(注:うちの中学は、ほら、ポケベルを持ったら、それこそ、怖い先生が怒鳴るようなところだったじゃない??笑)
まあ、そういうと、うちらの商売って、成り立たないから、またそれはそれでつらいんだけどね。
最近、家でPCの電源を落したり、映画館で携帯の電源を切る瞬間に、ちょっとした幸せみたいなものを感じ始めるようになって、便利は便利で、また難しいなあと思うよ。
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いや~なんかこの本読んだら絶対にはまりそうな予感・・
きっと本を読んでいるうちに妻にも秋葉の立場にもなって、自分だったらこうするな!とか思いそうだ・・
ポケベルってところが時代を感じるね。俺らが中学か高校生前半の頃だからね~。
10年前か・・・