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2006年09月19日

ローマは一日にして成らず(上)

塩野さんが書かれた『ローマ人の物語』を読み始めました。文庫版。

塩野さんは、歴史的な事実を述べるだけでなく、その事実が持つ意味をわかりやすく説明してくれる点で、非常に役に立ちますね。

一番面白かったエピソードは、ローマは多神教だという話で、ヴィリプラカ女神という夫婦喧嘩の神までいるという話でしょうか。
夫婦喧嘩がエスカレートすると、ローマ人は、ヴィリプラカ神が祭られている祠に行くらしいんですが、その祠に行った夫婦は、ただ一つのルールを守らないといけないらしい。そのルールとは、『女神に訴えるのは、一時に一人に限る』というルール。

こうなれば、やむをえずとはいえ、一方が訴えている間は他の一方は黙って聞くことになる。黙って聞きさえすれば、相手の言い分にも理がないわけではないことにきづいてくる。これを双方で繰り返しているうちに、興奮していた声の調子も少しずつ落ちてきて、ついには仲良く二人して祠を後にする、ことにもなりかねないのであった。

まあ、そういう円満解決が何例くらいあるのかは別にして、お互いの話を聞くのがどのくらい重要なのかを示唆するようなこのエピソード、素敵だなあと思いました。と同時に、人間の性(さが)を知ることが、何にも増して大切なんだろうなあと考えさせる本です。

投稿者 zackie : 2006年09月19日 00:35

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