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2006年08月06日

クライマーズ・ハイ

40歳の男性が、仕事や家庭の中でどういうことを考えながら生きているのか、その一端を垣間見ることができる作品。

部下や上司との板ばさみ、仕事に対するプライド、子供との関係に対する悩み、病に対する恐れ。自分を取り巻く全てのものにとらわれつつ、それでも走り続けなくてはならないサラリーマンという職業は、まさしく、「クライマーズ・ハイ」なのかもしれません。
クライマーズハイから「下りる」という選択に対して、読み手の僕が抱いた心情は、「長い間、お疲れ様でした」だったような気がします。それは、日航ジャンボ機の墜落という、文字通り未曾有の大惨事に翻弄された、群馬の一新聞記者に対するねぎらいの言葉です。でも、悠木が求めていたのはねぎらいの言葉ではなかったはずで、一時期は世界的大スクープも狙えた悠木にささげるべきは、なんだったのかと今でもよくわかりません。

10年に一度、読み直してみると、また違った見方ができる本なのかもしれないと思いました。


そういえば、8月下旬に宮部みゆきさんの待望の新作が出るとか!
『名もなき毒』という作品で、どうやら、『誰か』の続編らしいです。
久しぶりの現代ミステリで、今から楽しみです。

投稿者 zackie : 2006年08月06日 13:38

From:ふぅ

横山秀夫さん、チャレンジしてみます=3
日航機事故の話なんだね。
最近、『喪の途上にて』という本を読んだんだけど、日航機事故で家族を失った人たちの葛藤が、精神科医の視点から書かれていたよ。
こんな言葉でまとめちゃいけないけど、世の中って単純じゃないよね。。

From:ざっきー

会社の飲み仲間の先輩に40代の先輩がいるんだけど、クライマーズハイを読んでいると、その先輩が時々吐く悩みとかと重なってくるんだよね。

単純にがんばれば解決する問題なんていうのは一つもなくて、むしろそれとどう向き合って、どう耐えるか。想像できないけど、なかなか苦しい立場ではあることは否めない。

悠木って主人公は、おそらく若い頃は記者人生まっしぐらに進んできたんだろうけど、きづいたら、会社とか家族とか、悠木の周りを二重にも三重にも取り囲むものがでてきて、そういう環境の中で右往左往を強いられる。でも、記者としての名誉を追いかける気持ちも依然衰えず、会社や家族とぶつかってしまう。

世の中って単純じゃないのは確か。論理とか頭の中でのシミュレーションで物事が全部うまくいけばどれだけ楽だろうね。

From:MY

この本は俺もかなり心に残る一冊でした。
ざっきーの紹介で数々の横山本を読んでしまったyo。

From:ざっきぃ

MYさんって、確か大学院時代から俺と同じような本を読んでたよね。横山本もかなり読みつくして、次を模索中。
横山秀夫並のリアルな世界が好きなんで、次候補もそういう系列で探そうと思ってます。

『黒い太陽』の、新堂さんとかもいいのかも。
でも、黒い太陽の単行本は、お金がないんで買い控えしてます。。。

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