2006年03月23日
第三の時効


『第三の時効』(横山秀夫著)★★★★
文庫化されて即購入。
やはり横山氏は文章がうまい。
登場人物がとてもいきいきと浮かんでくる。
刑事部が舞台ということで、男くさく、仕事にも熱い。そういうところがまた読んでいてすがすがしい。
追記:同期からも推薦の声がございます(2006/04/22)
『予知夢』(東野圭吾著)★★★
直木賞を受賞した『容疑者Xの献身』同様、湯川博士が登場するシリーズ。内容は若干軽めだが、一つ一つの章にサイエンスな文章が入っていて、それも結構面白い。
少々長いが一つ紹介しよう。
『霊視る』より。
「小杉(註:犯人の名前)のステレオはボリュームのツマミをまわすと雑音が出ただろう。あれのことを音響機器メーカーの業界用語でガリというらしい。たぶん音がガリガリいうからだろう」「ああ、ステレオが古くなると、よくあんなふうになるよな」
「問題はそこだ。小杉のステレオは、まだ新しかった。それなのに、なぜガリが出るようになったのか。そもそもガリの正体はシリコン化合物なんだ。ツマミに付けられた潤滑油が空気中に漂うシリコン微粒子と結びついて、そんなものを作るらしい」
「おまえが博学なのはよくわかったけれど、それと女とどう関係がある」草薙は苛立って訊いた。
「ある音響機器メーカーで、こんな奇妙なデータが得られた。ラブホテルに納入されたステレオは、通常よりずっと早い時期にガリが出るというものだった。優秀な研究者たちは必死になってその原因を調べた。そしてついに一つの結論に達した」湯川は人差し指を立てた。「原因は女性の使うヘアースプレーにあったんだ。あの中に含まれるシリコンが、ステレオ機器内に侵入していたわけだ」
実際、上記のような研究データがあるかどうかについて裏をとることはできなかったが、ストーブやファンヒーターの近くでシリコン製品を使うと、電気が流れる部分に絶縁性のシリコンが付着し、異常燃焼等になる危険性はあるらしい。
イアンスチュアートの新刊登場。
イアンスチュアートは、数学を日常の言葉で説明してくれる学者の一人。
『2次元より平らな世界』は、射影幾何学とかをわかりやすく教えてくれた。
今回のこの本にも期待。
投稿者 zackie : 2006年03月23日 23:26
From:みきんちょ
From:ざっきー
僕の印象だと、東野さんはまだ質にブレがある気がしますね。
でも、ミステリにサイエンスの要素を盛り込んだりされていて、エンジニア畑出身の東野さんしかできないような試みをされているので、注目していきたいと思います。
横山さんの作品は東野さん以上に、ほとんど裏切らない。警察小説しか読んだことないですが、途中で読むのを止めようかなあと思った作品は1作もないですね。
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お久しぶりです!紹介してくれてありがとう。
僕も横山秀夫・東野圭吾ファンなのでどちらも読みました!
東野さんのこのシリーズは少し現実離れしてるけど、
読みやすくてスラスラ入ってくるよね。
今後もこの2作家の作品は注目していきます♪