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2004年03月19日

昨日付けの朝日新聞よ

昨日付けの朝日新聞より。化学専攻の学生としては注目したい。

高温高圧なし触媒も不要でアンモニア合成 京大など開発 

窒素からアンモニアを作るのに高い熱や圧力を加えず、金属の触媒も要らない省エネ合成法を京都大の植村栄教授と近畿大のチームが開発した。60個の炭素原子がサッカーボールのようにつながった分子「フラーレン」を使うのが特色だ。18日付の英科学誌ネイチャーに掲載される。

(三菱商事「フラーレンの世界」より)

窒素は日常的な温度や圧力では反応しにくい。肥料やプラスチックなどの原料になるアンモニアを工業的に作るには、100~250気圧、400~600度の条件で、酸化鉄などの触媒を使って窒素と水素を反応させている。エネルギーを多く使うので効率的な合成法が求められている。

(手元の資料集より)

植村教授らはフラーレンと炭水化物を組み合わせ、「サッカーボール」に、底に穴が開いた「おわん」を二つかぶせたような形にした。これと還元剤を水に溶かして温度60度の液を作り、光を当てながらかきまぜて1気圧の窒素とふれさせるとアンモニアができた。

「おわん」の穴に乗った窒素が、液の電子と光のエネルギーで反応しやすくなったらしい。ただ、現段階ではフラーレンの半数ほどでしかアンモニアが作れず、大量生産は難しいという。 (03/18 09:13)

first authorの西林先生って方は、平成12年まで東大の化学生命工学科におられた助手らしい。身内感・・・。2000年の化学と工業に「21世紀を担う次世代の空中窒素固定法の開発―温和な条件下での窒素と水素からのアンモニア合成/西林 仁昭」とあるから、結構前から研究されていたことなのだろう。

大量生産できるわけではないということだから、今後そこまで大きく発展していく技術ではなさそうだが(詳細は、実際に論文を読んで判断したい)、化学の歴史としてみればハーバーボッシュ法のように高温・高圧にしなくてもいいという点で、興味深い製法だと思う。三菱商事がフラーレンを扱っていると聞くから、話題としてはおもしろいかもしれない。

投稿者 zackie : 2004年03月19日 00:00

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